かーこの風薫る海外生活
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海外生活

留学準備をしながら考えたい5つのこと:後悔しない留学のために

留学をお考え中のみなさん、どの国で、どんな学校で、そしてどんな専門分野で勉強しようかお考えのことと思います。現地の言葉も勉強しなければ、願書の準備もしなければ、引っ越しのプランも立てなければ、と考えることは山のようにあるのではないでしょうか。

留学を思い立ってウキウキしています。留学の準備がうまくいくかどうかも分からずドキドキもしています。そしてやらなければいけないことが多くて焦ってもいます。

留学の準備で、もういっぱいいっぱいかもしれませんが、それでもせっかく留学するのです

後々、後悔しないためにも留学に出かける前にしっかりと考えてもらいたいなと思うことがいくつかあります

日本の中小企業でOLをしていた私。ある日「海外留学をしてみよう」と思い立ちました。でも私のそのときの決断や実行方法はいい加減なもので、今考えるとヒヤヒヤすることがいっぱいあります。

というのも、当時の私は「留学する・留学したい」ということが人生の目標になっていて、留学中の大変さや、留学後にも長い人生が続くことに考えが及んでいなかったから。

そんな行き当たりばったりで留学をした自分への戒めも込めて、もし私がもう一度、留学前に戻れるのであれば、必ずしっかり考えてみようと思うことをご紹介したいと思います。

留学後の人生プランはありますか?

私が一番最初に留学をしたいなと思ったのは、海外で勉強をしたかったからではありません。単純に一度は海外で生活をしてみたかったから。

紆余曲折あり海外留学をすることにしましたが、そのときも「面白そうだな」「興味があるな」と思ったことを学べる学校を何となく探していました。留学から帰ってきた後の人生を全く考えることなく。そして学校もなんとなく決めたころ、突然友人に聞かれたのです。

っで、留学していったい何になるつもりなの?

留学して何になるつもり?

「留学して何になるつもり」と聞かれて真っ先に思ったのは、私には留学後の人生プランが全くないということ。考えたことさえありませんでした。

留学をお考えのみなさん、あなたには留学後の人生プランがありますか?

まだ何も考えていらっしゃらない方は留学後の人生をいろいろと夢見てみましょう。そしてすでに人生プランが何となく定まっている方も、今、考えている人生プランよりも大きな夢をみてみましょう

「きっと無理」なんて思わないで実現不可能かもしれない大きな夢をみてみませんか。例えば「ハリウッドでメークアップアーティストになってアカデミーを受賞する」くらいの。

せっかくなら大きな夢をみてみよう

どうしてこのようなことをお勧めするのかというと、留学前の私たちはその時点での自分の能力と経験を元にして自分の人生を思い描いているから。

でも留学をすることで、人生の幅や知識、人間関係がグッと広がり、留学を終える頃には今までは「絶対に無理」と思っていたことが「頑張れば手が届くかも」というくらいになっているかもしれません

せっかく人生の貴重な時間とお金を使って留学するのです。この留学が終わったらどんな人生を歩んでみたいかを考えた上で、留学先や勉強内容を考えてみるのはいかがでしょう。

留学後、思っていた道に進めなかったときの「プランB」はありますか?

さて、留学後の輝かしい人生に思いを馳せ、とても楽しい気分にもなり留学へのモチベーションがグッと高まってきました。

こんな時に申し訳ないのですが、ここで一度立ち止まって「もし夢に見た人生が留学後にやってこなかったら」と考えてみましょう。

どうしてって? だって人生はそんなに甘くないから

人生は思うようにはいかないもの

現実問題、人生は甘いものではないので夢をみてもうまくいかないことの方が多いのではないでしょうか。

それは留学後、留学先に留まりたいと思っても就労ビザや滞在ビザが思うように取れなかったり、日本に戻って就職したいと思っても、その時の日本の経済状況がとても悪くなかなか就職先が見つからなかったりと、本人の努力というものを超えた運みたいなものにも左右されることもあるでしょう。

さらに家族や大切に思っている人たちのその時の状況、自分の経済状況や健康問題など、人生を思い通りに進んでいくには大変なことがいっぱいです。

なので「留学後の夢見た人生」が実現できなかった時のために「プランB」を用意しておくことは大切です

そして「プランB」が実現できなかった時のための「プランC」も。

例えば留学後、現地で就職しようと思ってもビザの関係でもしかしたらうまくいかないかもしれません。では日本に帰りますか? 日本に戻ってからはどうしましょう。また仕事を探しますか? どんな仕事でしょう?

「仕事」だけでなく「プライベート」も考えた「プランB」を

私はこの「プランB」を全く用意していなかったため、留学後かなり行き当たりバッタリになりました。さらに付き合っている男性に色々なことで引っ張られる癖のある私は「プランB」がないばっかりにさらに迷走しました。

またその後、少し大人になりそこそこの人生プランを考えるようになったのですが、そのプランに「結婚・出産」を組み込んでいなかったため、超晩婚で子どものいない人生を歩むことにもなりました。

もし家族を持つことにご興味がある方は仕事だけでなく家族のことも考えて「プランB」「プランC」を考えられると良いかと思います。

その通りにいくかどうかは分からないけれど、それはそれでいいのです

その留学、どうしても必要ですか?

さて、留学してからの人生プランを思い描くこともできました。それは今は実現不可能に思える大きな夢から、留学がうまくいかずある意味「逃げた」時の場合にも、その後の人生どうしようかそれなりに考えました。

さてそこで再度質問です。その留学、どうしても必要ですか?

その留学にあなたの貴重な時間とお金と使うだけの価値が?

この質問、ある意味「今さら聞く?」と思われるかもしれませんが、留学後の人生がそれなりに思い描くことのできた今、もう一度、しっかりと問い直したいところです

というのも留学ってやっぱり時間もお金もかかります。さらに今、もしお仕事をお持ちならばそれをやめて出かけることになりますし、住んでいるアパートも解約しないといけないかもしれないし、付き合っている人と遠距離になってしまうかもしれません。

そこまでして留学する価値がありますか?

留学後の人生プランを考えてみたときに、もしかしたら海外に出なくても日本で必要な能力を育てることができるかもしれません。また、今、予定している国よりももっと良い留学先があるかもしれません。さらに今留学をせずに日本で力をつけ、それから海外にでた方がいいのかもしれません。

本当に今、あなたが計画している留学であなたが必要な経験や能力が身につきますか?

今一度、考えてみたいところです。

「どうしても留学したいから」だけでもいいじゃない

正直なところ、今、計画している留学の経験が今後の人生にどんな影響を与えるのかなんてやってみないとわからないのです。人生は思ったようにいかないのだから。そして「人生は万事塞翁が馬」とも言います。

留学がこれからの人生の役に立つかどうかなんてわかりません。それでも

「どうしても留学してみたい」「どうしてもその国に住んでみたい」と思っていますか?

これまで書いてきた理由と矛盾するようにも思うのですが、個人的にはその気持ちだけでも留学する理由には十分だと思います。「どうしてもやってみたいからやってみる」、いいじゃないですか。

だって、やらなきゃ後悔するんだし

せっかく留学するのです。できれば「どうしても留学してみたい」と思ってワクワクして出発してもらいたいと思います。なぜなら留学中は辛いことも多いから

知識であれ、経験であれ、達成感であれ、楽しみであれ、留学生活に何らかの価値を見いだすことができてこそ、大変な海外での生活、勉強をやり遂げることができるのではないでしょうか。

留学中にやってみたいことは何ですか?

さあ、いろいろと大変な準備も乗り越え、念願の留学が叶いました。さて、あなたは留学中に何をやりたいですか? 

もちろん「勉強」というのが優等生的な答えなのでしょうがそれだけでは少し物足りないことはありませんか。

正直なところ、留学中はいつもクラスで落ちこぼれだった私。勉強についていくのに必死で勉強以外にやってみたいことなんて考える暇もなく、あっという間に日々が過ぎ去って行きました。

せっかく留学したいと思った大好きな国にやってきているのです。でも、授業が始まってしまうと日々の慌しさに大きな視野でやりたいことを考える暇もなくなってしまいます

なので、留学前にあらかじめ留学先でやってみたいことを書き出しておくのはどうでしょうか

留学先の国内で旅行をするのもいいでしょうし、地域のコミュニティーでボランティアに参加してもいいかもしれません。サルサを習って帰国までに踊れるようになるというのもいいかもしれませんし、訪れたい美術館のリストを用意してもいいかもしれません。また、誘われたパーティは絶対断らないなんていうのものはどうでしょう。

このような「勉強以外にやったこと」があとあと、とてもいい思い出になります。せっかくの機会ですから、思いっきりこの期間が決まった滞在を楽しみたいところです。

留学中にどうにもならなくなったら逃げ道はありますか?

留学中は生活環境も文化も違う中、違った国の同級生と一緒に参加型の授業に参加することになります。そうなると留学生は多かれ少なかれストレスがたまるのではないかと思います。

そんなときにどのようストレスに対処するのか、そして最悪、どうにもならなかったときにどのように逃げるのか考えておくのは大切なことのように思います。

定期的に日本人で集まって愚痴を吐き出してもいいじゃないですか。家でじっと閉じこもって誰とも会わない期間があってもいいじゃないですか。日本語のSNS環境で辛かったこと、悲しいことを呟いてもいいじゃないですか。とても大変なら友達や家族に遊びにきてもらってもいいじゃないですか。お金を少しよけておいて、いざとなったら一週間、駆け足で日本に帰ってもいいじゃないですか。

そして、もうダメだと思ったなら留学を切り上げてもいいじゃないですか

そしてどのように人生を立て直しましょうか。

、、、とこんなに偉そうなことを書いていますが、自分のことを考えても友人たちのことを考えても、ストレスを感じる状況の真っ只中でいるときほど、あえて自分できっちりとストレスの対処をしようと思うことができないものです。

また愚痴を言ったり「辛い」「悲しい」となかなか口に出せない人もいるでしょうし、ものすごくストレスを感じているからこそ、自分のストレスを認められないということもあるでしょう

なので「映画を見る」「友人とおしゃべりをする」「美味しいものを食べる」など、自分がうまく気分転換できるものをあらかじめ見つけておくのはどうでしょう。そして最悪の状況を想定して逃げ道を用意しておくと、その「切り札」を使わなくても、それがあるというだけで心が少し軽くなるのではないでしょうか。

さて長々と書いてきましたが、結局のところ留学に何を求めるかは人それぞれ、そして留学から何を得るかも人それぞれです。

そしてくどいようですがいろいろと人生プランを立てていても、その通りにいくとは限りません。

なので留学前に「想像以上にうまくいった時」、「想像以上にうまくいかなかった時」を想定しておくことで、少し柔軟に、でも効率的に将来を考えてみるのもいいかもしれません。

せっかく人生の投資をするのだから、なるだけご本人にとって意味のある留学になればいいなと思います。

これから留学されるみなさま、この経験がとても楽しく素敵なものになりますように。